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  • 2025.03.21

    2024年度キャリア教育授業レポート2: 学生参加型即興劇セッション:人生にもシナリオは用意されず自分で創る

 久乐棋牌游戏キャリアセンターでは、初年次キャリアデザイン科目「キャリア形成Ⅰ〈コミュニケーション〉」1)を開講しています。本科目は,学生がコミュニケ—ションを通した自他理解と,大学生活と卒業後も視野に入れた自律的なキャリア形成を行うことを目的としています。授業の前半は“自分らしさ”を追究し,後半は“キャリアビジョン”を描いていきます。そして中盤には学生参加型の即興劇のセッションを、2012年度より設けています。
 「シナリオがない、先が見えない、予期せぬ状況でも失敗を恐れずまずやってみる」、「時間は過ぎていく、こだわりから自らを解放し、前進することで次が拓ける」、「自らを表現し、共感し、助けあい、場をつなぎながら一つの物語をつくる」、といったライフ?キャリアにおいて大切な考え方を、即興劇を通して学ぶことを目的としました。
 尚、本学のキャリア教育はカリキュラム改編を行い、2025年度より新しいカリキュラムでスタートします。本科目の後継科目として「キャリア?ベーシックⅠ〈自己探究〉」を開講します。

2025年度「キャリア?ベーシックⅠ〈自己探究〉」シラバス
https://lc.seijo.ac.jp/lcu-web/SC_06001B00_22/referenceDirect?subjectID=202700695700&formatCD=1

2024年度「キャリア形成Ⅰ〈コミュニケーション〉」即興劇セッションの様子

学生のコメント1

 即興劇を観るのが初めてで、真っさらな状態からどのようにして物語ができていくのだろうと劇が始まるのを待っていました。劇が始まると、学生がランダムに紙に書いたアイテムやセリフが、物語の流れにまったく合っていないにも関わらず、それを上手く絡めて物語を作ったり、逆にそのハプニングが笑いに変わったり、想像以上に驚きの連続でした。そういった「思いがけないことをポジティブに変換すること」が、人生(自己の物語)にも必要であり、さらに言えば、そういったハプニングやピンチがあるからこそ、より豊かな物語になるのだと感じました。生きていると程度の大小はあれ、毎日違ったことが起きているはずで、追い込まれている時はあえて前向きに、退屈な時は「ちょっと特別」を作り出して、これで良かった、最高の人生だ、と思えるようになりたいです。「ハプニングやピンチは人生の失敗ではなくスパイスである」ということを伝えるためにこの授業に即興劇を取り入れたのだと思います。

学生のコメント2

 即興劇とライフ?キャリアの共通点は、「誰も未来や結末を予測できない」ことだと思います。ちょっとした選択が未来を大きく変えてしまうし、周りの人や環境に影響を受けながら生きていくことで人生ができている。今回の即興劇のように、私たちも台本のない人生を即興で生きているのかもしれない。TILTのみなさんは、お互いに信頼しあっていると思いました。他の役者さんが即興で始めた物語をみんなでカバーして助け合っているのも、人生に通ずるものがある。この授業もコミュニケーションに重きを置いているので、即興劇の助け合いのように他人との関わりの中で相手に対するリスペクトも心がけるようにしたいです。

学生のコメント3

 劇団名TILTの由来が「傾いてから展開していく」と聞いて気持ちが軽くなったような気がしました。今まで私は、一回でも傾いたり躓いたりすることで積み上げてきたものが崩れるという感覚を持っていましたが、考えが変わりました。傾くというのは積み上げたものがただ崩れるだけじゃなく、崩れそうになった時にどうするかを考えたり、仮に崩れてしまってもその後にどうするか考える機会を与えてくれ、選択肢を増やせるタイミングと思えるようになりました。これからの私の人生で傾きが現れた時にはここから変われる瞬間だと考え、TILTのみなさんのように臨機応変に行動したり、仲間に頼ったり、助けたりして私の人生を展開させていきたいと思いました。

即興劇団TILT アサ様より

 私はこの劇団の中で、即興ミュージシャンとして参加しています。劇中の役者陣のセリフや動きを見ながら、そのシーンに寄り添う歌だったり、思いっきり違う内容の歌詞を歌って、あえて、はちゃめちゃにしたり(笑)、時代を飛ばしたり…。それらはドラマのオープニング、挿入歌、エンディング曲のイメージです。
 シナリオがない「劇」は、皆さんに紙に書いていただいた「言葉」から芝居が出来上がっていきます。その場その場でその紙をみて劇が展開するので、もちろん思うようにはいきませんし、自分たちの想像していなかった方向へ進むことも多々あります。そして、役者とミュージシャンが芝居の中で刺激しあって、影響されて展開していきます。予測できないからこそ予期していなかったエンディングに繋がっていく。コメディのような話が、最後にはものすごい感動的なものになることもありますし、その逆も然りです。
 失敗を恐れずに思いっきり飛び込んでいけるのは、誰かがフォローしてくれるというチームへの信頼、安心感があるからです。
 皆さんのこれからのキャリアの中で、思うようにいかないこと沢山あると思いますが、失敗しても、はちゃめちゃになっても、笑っていた人たちがいたなぁと思い出していただけたら幸いです。

注)
1) 2024年度「キャリア形成Ⅰ〈コミュニケーション〉」シラバス
https://lc.seijo.ac.jp/lcu-web/SC_06001B00_22/referenceDirect?subjectID=202600690792&formatCD=1

2023年度の授業の様子
/career/news/jtmo42000001c82p.html

即興劇団TILT
https://www.impro-tilt.com/ 

文責?科目担当者 勝又あずさ(久乐棋牌游戏 キャリアセンター)