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2025.03.18
久乐棋牌游戏では、株式会社NTTデータ(以下;NTTデータ、敬称略)の協力によりキャリア教育科目を開講しています。対象となる「プロジェクト演習〈企業提案〉」(正課科目 全学部?1,2年次対象 後期期開講1))では、NTTデータソーシャルデザイン推進室2)の岡本守弘氏と森田寛彦氏を招聘し、社会の現状とNTTデータの取組みについて学び、テーマ『社会課題を自ら設定し解決策を提言』にむけて活動を行いました。
学生全員が自ら合意形成のもとチームを編成し、フィールドワーク、有識者へのヒアリングやアンケート調査等を行いました。それぞれが設定した社会課題は「労働問題のDXによる解決」、「久乐棋牌游戏内保育施設『成城わくわく園』の開設」、「どうしたら男性が育休をとりやすくなるか」、「研究拠点として真鶴町を活性化する」、「貧困問題と子ども食堂運営の新しい在り方」、「学生自ら団体を立ちあげ青梅市を活性化する」、「高齢者を対象としたリカレント?リスキリングと雇用創出」。プレゼンテーションは2025年1月10日(金)に、学内データサイエンススクエアにて実施し、当日はNTTデータ岡本氏、森田氏と、本学学長、教職員がコメントしました。
この授業では第2回と第15回(最終回)に、全員が個々に「自らのソーシャルグッドな行動」を宣言し、互いの考えを聴きながら、ソーシャルデザインの当事者としての意識を形成していきます。
尚、本学のキャリア教育はカリキュラム改編を行い、2025年度より新しいカリキュラムでスタートします。本科目の後継科目「キャリア?プラクティスⅡ〈社会起業と社内起業〉」は株式会社NTTデータの岡本守弘氏と森田寛彦氏が担当します。
2025年度「キャリア?プラクティスⅡ〈社会起業と社内起業〉」シラバス
https://lc.seijo.ac.jp/lcu-web/SC_06001B00_22/referenceDirect?subjectID=202700695764&formatCD=1
学生のコメント
私たち貧困?子ども食堂のチームは中間発表の時とは提案内容ががらっと変わり、地域との結びつきに重きをおいて発表しました。5分間という短い時間に伝えたいことをまとめることは難しく、久乐棋牌游戏お伝えすることはできませんでしたが、この悔しさも今後に活かしたいと思える経験ができました。小学校給食の食べ物を子ども食堂で使用すること、これは実際に私たちが小学校の頃に感じていた違和感をもとに生まれたアイデアです。小学生の頃、年に1回程度食育の授業がありましたが、それは食べることの大切さを教えるものであり、食べ物自体の大切さを学ぶ機会ではありませんでした。小、中、高の児童?生徒たちとこども食堂を結びつけることは、食べることの大切さだけでなく、自分の当たり前が当たり前でない人がいること、そして自分が置かれている現状に感謝することに繋がり、食べ物を大切にしようという気持ちづくりになると思います。この一つひとつの気持ちの変化が未来の食品廃棄量を削減し、飢餓の解決に一歩近づくと思います。自分たちの希望を形にし、実際に社会で活躍されている方々に発表する機会をいただけたこと、本当にありがとうございました。
株式会社NTTデータ岡本守弘氏より(2024年度ゲスト講師?2025年度「キャリア?プラクティスⅡ〈社会起業と社内起業〉」非常勤講師)
NTTデータのソーシャルデザイン推進室のミッションでもある「社会課題を解決する新規ビジネスを企画する」を学生に実践してもらいました。授業の最後には、実際に私が会社で経営層にプレゼンした企画内容と経営層からの厳しい指摘などの“リアル”もお伝えしました。単純に世の中が便利になるようなサービスを作るだけでなく、社会課題を解決しなければならない。さらに利益も追及しなければならない、という難題に向き合ったこの時間は、必ず社会で活かせる力になると思います。誰に、何を、どのように提供するのか、あなたはどんな世界にしたいのか — シンプルなことですが、学生であっても社会人であっても大切なこと。引き続き議論を重ねていけたらと思います。
株式会社NTTデータ 森田寛彦氏より(2024年度ゲスト講師?2025年度「キャリア?プラクティスⅡ〈社会起業と社内起業〉」非常勤講師)
NTTデータのソーシャルデザイン推進室では、課題先進国である日本の競争力を高め、サステナブルな社会を実現するため、社会課題を起点とした異業種連携ビジネス創出に取り組んでいます。今般の授業では、学生の皆さん一人ひとりに社会課題と真剣に向き合ってもらい、ビジネスとしてどうしたら社会価値と経済価値を両立できるか試行錯誤していただきました。正解のない問いに対して、限られた時間の中でグループとしての方針を決め、物事を進めていく過程において、協働の大切さや難しさを経験できたかと思います。こうした経験は将来必ず役に立ちますし、今般の授業でご自身の強みや磨くべきスキルなどを認識できた方もいるかもしれません。この経験を活かし、自らの専門性を磨き、将来のキャリアを切り拓いていけることを願っております。
また、2025年度は「キャリア?プラクティスⅡ〈社会起業と社内起業〉」を開講予定です。この授業では企業で新規事業開発を担う現役社員が講師となり、新規事業開発を実践的に取り組んでもらうプログラムとなっておりますので、ご期待いただければと思います。
注)
1)株式会社NTTデータ ソーシャルデザイン推進室(ホームページより引用)
ソーシャルデザイン推進室は、Smarter Societyを実現するために、これまでNTTデータが多くのお客さまと培ってきた知見や豊富なアセットを活用し、業界を超えて企業や行政をつなぐことで、共創パートナーの皆さまと新たなエコシステムを構築し新規事業を創出。
株式会社NTTデータ ソーシャルデザイン推進室 公式ホームページ
https://www.nttdata.com/jp/ja/ignite/socialdesign/
2)「プロジェクト演習〈企業提案〉」概要(シラバスより引用)
本授業では、学生が、よりよい社会を実現するためのソーシャルデザインについて学び、企業の有識者へ提案する。その過程で、「働くことを通した社会への貢献」を追究することが、本科目の目的である。授業では、株式会社NTTデータソーシャルデザイン推進室(敬称略、以下;NTTデータ)の社員を招聘し、NTTデータが社会をどのようにデザインしようとしているか、企業?社会?個人が成長していくためのビジネスの仕組みについて学ぶ。その学びをベースに、学生は、「よりよい社会を実現するためのイノベーティブなアイデア」を提案し、フィードバックをもらう。(中略)。昨今、企業では、SDGsを達成するためのESG経営が推進されている。一方で個々の働き方も進化し、人々は単に利益のためだけでなく、個人の貢献が社会にどのようにインパクトを与えるかを考えながら仕事をする時代となった。本授業ではこのようなビジネスキャリア、ワークキャリア、ライフキャリア、ソーシャルキャリアに関して、体験と対話を重視しながら、自らの「働くことを通した社会への貢献」を追究していく。
注)
1) 2024年度プロジェクト演習〈企業提案〉シラバス
https://lc.seijo.ac.jp/lcu-web/SC_06001B00_22/referenceDirect?subjectID=202600690832&formatCD=1
2023年度の報告会の様子
/career/news/jtmo42000001deln.html
文責 勝又あずさ(久乐棋牌游戏 キャリアセンター)